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海外ドラマをネタバレであらすじと感想記事を主に書いてます。。

ブレイキング・バッド(Breaking Bad) あらすじと感想レビュー

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今まで『ブレイキング・バッド(Breaking Bad)』という作品は知っていても冴えない中年男性のブリーフ姿っていうのが印象に強く残っていたので食わず嫌い状態だったのですが、前評判通り最高に面白かった。

もうすでにご存知の方も多いかと思いますが、Netflixでブレイキング・バッド(Breaking Bad)、全5シーズンをイッキ見したもんですから感想レビューでも書いてみようかな?と。

自分と同じようにブリーフ姿の中年男性が印象に残るジャケット?に何やら変なアメリカンジョークっぽいドラマかな?と思っていた人は悪いことは言いません、絶対に観ておきたい作品の1つです。

『ウォーキング・デッド』を星5つとしたら『ブレイキング・バッド』は星4.7ぐらいはつけてもいい感じ(個人的な主観です。)

ブレイキング・バッド(Breaking Bad)の簡単なあらすじ

ブレイキング・バッド(Breaking Bad)の簡単なあらすじをちょっと書いておきますと、

メキシコ州中央部にある街アルバカーキで、化学教師ウォルター・ホワイトは見た目通りの冴えない人生を送っていた。冗談が下手くそで生徒には尊敬されず、それは家族が相手でも同じこと。惨めな人生を送っていたウォルターだったが、ある日肺ガンで余命わずかと宣告されてしまう。残り少ない時間で家族に金を残したいと思い立った彼は裏社会でハイゼンベルグと名乗り、麻薬製造に手を染めてゆく―――。

なんて感じなわけですが、ドラマを見始めてしばらくは、というか全シーズンを見終えるまでは、「ウェーイwwwwww愛する家族のためなら麻薬をじゃんじゃん作って他の人がどんなに苦しんだって、それは正義なんだぜっ!しかも時には人を殺したって、それは仕方がないってことで自分の行為を正当化することができるんだぜっ!」

みたいな思考を持ち合わせている?主役の化学教師ウォルター・ホワイトをどっか訝しげな目でずっと見ていました。これがアメリカの正義なのかっ!と。

それが、シーズン4までに蒔かれた種をシーズン5では一気に刈り取っていくんですが、その展開の妙たるやアメリカで圧倒的な人気を誇り、史上最高評価を受けたドラマとしてギネス認定されたほか、エミー賞・ゴールデングローブ賞で累計49部門ノミネート・12部門受賞という実績があるだけに脚本の素晴らしさに唖然とさせられてしまいました。

敢えて起用した無名役者の演技力がハンパない

そんな歴史に残るドラマとなったものは脚本の素晴らしさもさることながら、敢えて役者の知名度といったものに頼らずに起用した役者陣の演技力がハンパなかったっていうのもあろうかと思います。

ウォルター・ホワイト演じるブライアン・クランストン

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まず筆頭に挙げるのは、主役のウォルター・ホワイト演じるブライアン・クランストン。海外の役者としては珍しくないかもしれませんが、シーズン1の頃の冴えないオッサンがハイゼンベルグという名を語ったあたりからヤバそうな人相となり後半にいくにつれて狂気じみたような人物へ変貌していく様子はスゴイとしか言いようがない。

まさに心の様相が、そのまんま姿形で表現されている感じ。 それまで、どちらかというとウォルター・ホワイトのことを好意的な目で見ることができずに『自業自得だよ!オッサン』って感じでしたが最終話でメス製造の機器に触れているシーンでは、ウォルター・ホワイトの心情というものが理解できたような気がして自然と涙がこみ上げてきてしまいました。

とは言いつつも、彼(ウォルター・ホワイト)の自分は天才なんだっ!というプライドや承認欲求が強くネジ曲がったものでなければ、ここまで悲しくも悲劇的な人生にならずに済んだようなような気もしますが。(本人は最後、満足だったかも!?)

あるいは友人夫妻の会社が大成功を収めていなければ・・・果たして、ここまで狂気の世界に埋没していなかったのではないか?などと考えてしまいます。

ジェシー・ピンクマンを演じるアーロン・ポール

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お次に挙げられるのが、ウォルター・ホワイトの相棒であるジェシー・ピンクマンを演じるアーロン・ポールの存在。なんでも当初はシーズン1で死んでしまうはずだったのが、ジェシー・ピンクマン(アーロン・ポール)の演技に惚れ込んで脚本を書き換えてまで最後までジェシーをキーマンとしてストーリー展開にうまく活かしたことでしょうね。

ちょっとイカれた仕草や言葉遣い、そして正気を失ってしまうときの表情には、何度も夫婦揃って引き込まれてしまったくらい。彼の存在は物語の展開的としても演技力としてもとても重要だったように感じますね。しかもけっこうイケメンですしw

そんなジェシーとウォルターの仲の悪い親子のような家族のような存在なわけですが、表社会での家族とは違った愛情表現であったり裏切り、葛藤などがなんとも言えない存在感を醸し出しています。ただ個人的には、なぜあそこまでジェシーが子供にこだわるのか?そこの心理描写がもうちょっと欲しかったな。

ジェーン・マーゴリス役のクリステン・リッターが最高にカワイイ

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演技力という点では微妙な部分がなきにしもあらずといった感じではありますが、(二人がスゴすぎて)『華になるような登場人物がいない』などと揶揄されている『ブレイキング・バッド』ですが、ところがどっこいジェシーの恋人役でドラッグ依存症を演じるクリステン・リッターがめっちゃ好みで目で見て楽しめた。

後に、我が家で現在視聴中の『ジェシカ・ジョーンズ』の主役に大抜擢されることになるわけですが、よく考えてみると美しい容姿からは想像できないドラッグ依存症の問題を抱え繊細さと邪悪さを併せ持ったような役柄をこなしたことへの評価だったのかもしれません。

ノドに嘔吐物が詰まり苦しんでいるジェーン(クリステン・リッター)の様子を見てウォルターは助けることができたにも関わらず保身のために道徳心を捨て見殺しにしてしまった重要なシーンなどもありましたしね。

今後もっと活躍の場が広がっていく女優さんのような気がします。

スカイラーを演じたアンナ・ガン

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個人的にも『ブレイキング・バッド』を見ていてスカイラームカつく、嫌い!とか思ってしまいましたが、本国アメリカでのバッシングは相当なもので、何とっ殺害予告までされてしまうほどになってしまっていたそうです。

裏を返せば、スカイラーを演じたアンナ・ガンの演技力が素晴らしかったんだと思いますが、女優さんというのは演じる役柄によって好かれてみたり大バッシングを受けてみたりと大変ですね。

最後に

海外ドラマのレビュー記事なんていうものは初めて書いたもんですからどうやってまとめたらいいのか分かりませんけど、『ブレイキング・バッド(Breaking Bad)』、女性は特にとっつきにくいドラマかもしれませんが絶対に観ておきたい海外ドラマの1つになりますので是非ともご覧になっていただきたい作品。

ただ正直に言うと、個人的にはシーズンの途中ぐらいまではちょっとダレてしまいました。シーズン2の後半あたりで登場する最強の敵、ガス・フリングが登場するまでは。

そして最強の敵であるガス・フリングを倒し無敵状態になったウォルターがどうなっていくのか?もうそこからの展開ときたら堪りません!!! 一気に物語が展開していき、それまでダルさを感じていた人であっても期待を裏切らない方向へと謎解きがありつつ怒涛の展開へと。

そして全て見終わった後に、やっぱり最高に面白かったな、という言葉が出てくることになるでしょう。

願わくば、数年後・・・のような形でスカイラーや息子、家族がどのような生活を送っているのか?などのエピソードなり10分程度の続きの展開が欲しかったな。あのラストシーンで締めくくってるから色々と想像を膨らますことができ、その後の余韻を楽しめるのかもしれませんけど。

文章の流れ的には全く関係ないけど、この人のこんな演技も印象に残りましたね。

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ちなみに、ブレイキング・バッドつながりということで、こんな記事はいかが?

douga-haijin.hateblo.jp