【ドラマ】ジェシカ・ジョーンズ シーズン1 第6話 「当選詐欺」 あらすじと感想
今回のエピソードでは、ある人物の人探しから始まり、ついにはレヴァを殺したのがジェシカであることがルークに知られてしまうことになるわけですが、他にもホープの体に起こった異変や、キルグレイブの新たな企みの一端が垣間見れるエピソードになっています。
ジェシカ・ジョーンズ シーズン1 第6話のあらすじ
プロローグ
冒頭、カジノで100万ドル以上の大金を手に入れるキルグレイブ。果たして手に入れたお金で何をするするつもりなのか?
ルークからの依頼
前回、クスリの誘惑に打ち克ち、なんとか普通の生活を取り戻したかのように見えるマルコムですが、ジェシカとキルグレイブのことについて話しているところ、突然、ルークが人探しの依頼とのことでジェシカの事務所を訪ねてきます。
話を聞いてみると、セリーナという女性の弟・アントワンが借金を抱えたまま失踪したとのことで、彼を捜すのを手伝って欲しいという内容だった。本来であればこのような案件を受けることはないジェシカでしたが、ルークからの依頼というこで、その依頼を引き受けることにしたジェシカ。
その後、失踪したアントワンの家で手がかりを探す二人ですが、ゴミ箱にあった宝くじを見たジェシカは、彼の居場所を突き止めるため『当選詐欺』でアントワンをおびき寄せることを思いつくと彼の携帯にメッセージを残すジェシカ。
「もしもし、アントワン・グリアさんに伝言です。当選おめでとう! 景品のxboxをお渡ししたいと思いますので、24時間以内に折り返しご連絡をください。」果たして・・・連絡は来るだろうか?
そのままルークのバイクでアパートの前まで送ってもらうジェシカですが、そこにマルコムが現れ「ジェシカに近づくな」と言うと、キルグレイブの件をルークに話します。
惹かれあう二人
そして、マルコムの話を聞いたルークは再びジェシカの部屋を訪れ、「君とやり直したい。君は大酒飲みで短気だし、メチャクチャな女だ。だけど最低の女なんかじゃない。」と言うと、ルークへの気持ちを押さえきれなくなったジェシカは、ルークに激しくキス。そのまま二人ベッドで愛し合うのでした。
そしてベッドで話しているところに、先ほどのメッセージに折り返しの連絡が届きますが、その声の主はどうもアントワン本人ではなさそう。するとルークは、アントワンを捜す本当の理由をジェシカに話し始めます。
アントワンとは会ったこともない。証拠のためだ。レヴァは事故死ではないと証明したい。レヴァが死んで俺は我を失い事故の情報を求め交通局に乗り込んだ。そこの担当者がセリーナ。
放っておいた遺品を調べたら指示が書かれた俺宛ての手紙があったんだ。『14丁目と8番街の角の倉庫へ』と。妻が殺された交差点だ。それで調べた。基礎工事の際に何かを埋めたと。ひたすら掘ったが何もなかった。弟と引き換えに情報をもらう約束だ。
これを聞いたジェシカは、セリーナがどこまで情報を掴んでいるかまではわかりませんが、レヴァを殺したのが他ならぬ自分であったということがバレてしまうのではないか、と激しく動揺。その結果キルグレイブに写真を送るのが少し遅れてしまうわけですが、写真を送信すると折り返しの電話で伝えられた住所へ向かいます。
知らされる真実
そして、ちょっとした一悶着はあったものの無事、アントワンをセリーナの元へ届けると、約束の情報が記されたファイルを手に入れることに成功します。そこに記されていた情報とは果たして・・・。
事故当日の『あのバス』を運転していた運転手は、実は飲酒運転だったという事実。そして、運転手の義兄が偉い人であったために、その事実は交通局によってもみ消されたことが記されていたのです。
運転手が飲酒運転をしたが為、レヴァは死んだ、と考えたルークは、その運転手が運転しているバスに乗り込み、終点につくと運転手を殺そうと襲いかかります。
告白
そこへジェシカが駆けつけ止めようとしますが、それでも怒りを抑えることができないルークに「彼は殺してない。私よ。私なの。私が殺した。」と、遂に自分がレヴァを殺してしまったことを告白するのです。
それでも最初はその言葉を信じないルークでしたが、当時、現場にいなければ分からないようなことを話すジェシカに、その言葉が真実であることを悟り「君は最低の女なんかじゃないと言ったが、俺は間違ってた。君はクズだ」と言い残しどこかへ消え去っていくのでした。
ホープの妊娠
さて前回、寝込みを襲われボコボコにされていたホープですが、ホガースから「刑務所の医務室からホープが暴行されたと連絡がきた」との連絡を聞き、キルグレイブにやられたのではないか、と早速刑務所のへ向かうジェシカ。
ところがホープに暴行した女を問い詰めてもキルグレイブはおろか、逆に「50ドルとタバコ1箱」でホープに頼まれてやったんだとのことで一体どうなっているのかホープを問い詰めたところ、ホープの口から「ヤツの子供を妊娠した」という衝撃の言葉を聞くことに。
ホープはキルグレイブの子供を流産させるために、自分を暴行してもらうよう頼んだのです。
その事実を知ったジェシカはホガースに中絶のクスリを手配するように頼むジェシカ。その薬は飲むと8時間ほどはひどく苦しむことになる薬とのことですが、何としてでも子供を堕ろすと決意の固いホープは何のためらいも見せず飲み込みます。
その後は、やはりもがき苦しむホープですが、そんな姿を尻目にホガースは、死んだ胎児をハモンド研究所へと送るよう看護師に指示を出すのです。一体、ホガースは何を企んでいるのでしょうか?
バーチ通り、ヒギンス道路・・・
一方、キルグレイブは冒頭、カジノで手に入れた大金を持って何を企んでいるかと思えば、ある場所へ行き家を購入。およそ実勢価格の倍もする価格で買い取った家で何をする気でいるのでしょうか?
その後、無事に家の引き渡しを受けたキルグレイブは、家の中に入ると、あるものを見つけます。それは、成長記録として柱に背の高さを記しているという、どこの家にでも見かけるものではありますが、その線の横には『ジェシカ』の名前が・・・。
そうキルグレイブにとっては、倍の値段でも買い取る価値のあった家、『ジェシカが幼き日に暮らした家』を買い取っていたのでした・・・。『バーチ通り、ヒギンス道路』・・・エンディング。
ジェシカ・ジョーンズ シーズン1 第6話の感想
いやもう今回もキルグレイブのサイコパス感はエグかったですね。冒頭のカジノのシーンでは、大金を手にしたまま帰ろうとするところを止める男に、キルグレイブの能力であれば、「私を通せ!」とか言えば済むことのはずですが、頭を柱にぶつけさせるという鬼畜っぷり。
さらにエンディングではジェシカの生家を買い取ったキルグレイブが、ジェシカの名前を見つけたときの何とも言えない変態味あふれる表情。敵ながら、この鬼畜さには毎回、度肝を抜かれます。もはや『ジェシカ・ジョーンズ』という作品は、キルグレイブあっての作品のように思えてきました。
それと、あらすじは書きませんでしたが、マルコムが『キルグレイブ 被害者の会』にて話していたこと。
「キルグレイブにやらされたことより、自分が何者かが問題だ。奴のせいでヤク漬けのウソつきな泥棒になった。でも分からないんだ。それが元々の自分なのか。今もそうなのか。」
これこそがキルグレイブの本当の恐ろしさなのかもしれません。人は誰だって心の奥底に闇を抱えていると言われていますが、玉石混交している心の中というのは、一体どれが本当の自分なのか分からない。
例えばキルグレイブによって洗脳されたいた時間の記憶というものが残っていないのだとしたら、それを忘れさることができますが、その時間の記憶をずっと抱えたまま生きていかなくてはいけないというのは残酷なことであり、何よりも辛いことのように思われます。
また、さらっとですが、ホープが苦しんでいるにも関わらず、死んだ胎児を自分の?研究所に送らせるだなんて、ホガースは何かを企んでいるんでしょう? 今までのエピソードでの彼女を発言を聞いていると、人を自分の思い通りに操れる能力に対して、非常に関心を示しているようには感じますが・・・。
ただしかし、ホガースはやり手ではあってもただの弁護士。実は他にも裏の顔があるのかもしれませんね。今後の展開に期待です。