【ドラマ】ジェシカ・ジョーンズ シーズン1 第11話 「耐性をつけてから」 あらすじと感想
今回は、ジェシカとトリシュの関係性というものを幼き日の回想シーンを交えながら描かれているパートをメインとして、シンプソンの歪んだ正義感が暴走し、自分がキルグレイブを殺すのをジェシカが邪魔している考えるようになる。そして、マルコムは自分の思いと現実とのギャップに何かが変わり始めようとしていた。といった感じのエピソード。
ジェシカ・ジョーンズ シーズン1 第11話のあらすじ
プロローグ 回想
冒頭、ジェシカとトリシュが初めて出会った頃の様子が回想シーンとして映し出されますが、今後ストーリーと並行して、回想シーンが度々映し出されることになります。
その回想において、自分の娘・トリシュを成功のための道具としてしか考えていなかったような母親が、トリシュを子役のアイドル『パッツィー』として成功させるためにジェシカを引き取ったり、その実裏では、子役アイドルなんてやりたくないトリシュをトロフィーで殴り腕を傷つけたり、食べたピザを無理やり吐かせようと虐待行為をともいえるような行為を繰り返していた。
それでも気丈に振る舞うトリシュは、心配するジェシカに「助けはいらない。もし私を助けたら、あなたのパワーのこともばらす」と言うのですが、それでも再びトリシュが虐待を受けている姿を見るとトリシュを助けるジェシカ。それから2人の関係性はよくなり今に至る。
この回想シーンにより、エピソード7で「トリシュに二度と近寄らないで。」と母親に言ってみたり、今までのエピソードでトリシュが『パッツィー』と呼ばれるたびに怪訝な表情を浮かべる理由が明らかになるのです。
鬼気迫る思い
さて時間軸を現在に戻すと、前回『キルグレイブ 被害者の会』のメンバーを救うことは出来たものの、ホープが死んでしまい、キルグレイブはアルバートを連れ何処かへ消え去ってしまったわけですが、今までキルグレイブによる洗脳を経験したことのないロビンは「私が、自殺しようとしただなんて信じられない」と動揺している様子。そしてジェシカは、ホープの死に悲しみの涙を流す。
ギャンギャン騒ぎ立てるロビンに対し、一人ホープに寄り添い、涙を流すジェシカの姿が好対照で、深い悲しみが伝わってくる。
しかし、今の惨状を警察に説明しても理解は得られない。そこでジェシカの提案により皆で口裏合わせをし警察の事情聴取をやり過ごすと、休む間もなく迎えに来ていたトリシュとともにアルバートが殺されていないか、身元不明の遺体を探すジェシカ。
途中、キルグレイブを密閉室から取り逃がしてしまった後から一睡をしていないジェシカを気遣い、休むよう忠告するトリシュですが、とにかく一刻も早くキルグレイブの行方を突き止めようとするジェシカは、その忠告には耳を貸さず一人身元不明の遺体を探し霊安室へと足を運ぶジェシカ。
それでも体力の限界に近づいてきたジェシカは、次第に意識が朦朧とし、街中で見かけた紫色のジャケットを着た男性をキルグレイブだと勘違いし、後を追いかけていくと遂には車に撥ねられてしまいます。
その後、トリシュに「迎えに来て」とメールを送るジェシカは、トリシュの自宅にて簡単な治療を受けると、ソファーに横になり体を休めます。
ところが、そんなジェシカに再び「新たな身元不明の遺体が運ばれた」というメールが入る。重い体を引きずりながらも、さっそく病院の霊安室へと赴くジェシカ。
霊安室に入ってみると、2体の遺体が並んでいましたが、そのうちの1体がクレモンズ刑事であることに気づくと、そこに自宅からいなくなったジェシカを心配したトリシュから電話が入り、クレモンズ刑事が殺されていたこと。そして、それはキルグレイブによって殺されたのではないか? さらにアルバートの遺体もいずれ出ててくるのでは?と伝えると1時間後にジェシカの事務所で待ち合わせすることに。
赤い薬
トリシュはさっそく準備を整え、ジェシカの事務所に向かおうと部屋を出ると、共同廊下でトリシュを待っていたシンプソンに出くわしてしまう。キルグレイブを殺そうと画策している自分を邪魔しているのは、ジェシカだと考え彼女の居場所を探していたのでした。
するとコズロフの部下が、組織を抜けたシンプソンを連れ戻そうと現れますが、気づかれないよう『赤い薬』を口にすると、何のためらいもなく振り向きざまに2人を射殺してしまいます。そんなシンプソンの行動に驚きを隠せないトリシュは、部屋に閉じ込められてしまい、死体を片付けたシンプソンはジェシカの元へ向かいます。
もはやキルグレイブ殺害のためには『邪魔する者は消せ!』と言わんばかりの行動を見せるシンプソンは、ジェシカの事務所前に到着すると銃を取り出し殺そうとしますが、そのタイミングで同じフロアに住む住人が現れた為、銃をしまい部屋の中でジェシカとふたり、話をすることに。
その中で、クレモンズ刑事が死んだことを聞いても驚きを見せず、アルバートとトリシュの居たホテルの場所を知っていた事、さらにシンプソンにヤケドの跡があることからクレモンド刑事を殺したのはシンプソンだと気づくと突如シンプソンが襲いかかってきます。
必死に応戦するジェシカですが、ケガの癒えていない体、さらには『赤い薬』を服用したシンプソンを倒すことが出来ないでいると、閉じ込められていた部屋から脱出したトリシュが駆けつけ、一旦バスルームへと逃げ込みます。
耐性
するとトリシュはまともに戦えないジェシカに代わりシンプソンと戦う為、前回シンプソンからくすねた『赤い薬』を口にしてしまいます。ハイになったトリシュはシンプソンにナイフを突き立てるとドアを開け戦闘モード。それでもシンプソンに反撃されると吹き飛ばされるトリシュ。そこにジェシカが加勢に入り何とか二人がかりでシンプソンを倒し難を逃れます。
しかし『赤い薬』に耐性のないトリシュは、肺の機能が止まってしまい危険な状態に。
すぐさま救急車を呼び、病院に搬送されるトリシュですが、興奮剤を抑える薬を投与すると息を吹き返し、何とか一命を取り留めます。
無力な自分
同じ頃、『キルグレイブ 被害者の会』には、ある変化が起きていました。
マルコムが会合を開こうとしていたにも関わらず、その集合場所に誰一人として集まらなくなっていたのです。前回キルグレイブにより自殺させられそうになったことで再び同じ目にあわされるのではないか? あるいは誰かが洗脳されて自分が襲われることになるのではないか?と怖くなっていたのです。
そして、そんな状況にあることを忠告にきたロビンに「あの会は終わり。」と言われてしまうのです。
「自分にだって人を救えるんじゃないか。人を助けたい。」という思いを抱いていたマルコムは、無力感や孤独感といったものを抱えながら部屋に戻ろうとするマルコム。ところがジェシカの部屋で何者かが侵入しているのを目撃します。すぐにジェシカに連絡を取ろうとするマルコムでしたが、結局ジェシカに知らせることなく部屋に入っていってしまうのでした。
狙われたルーク
一方、病院に搬送されたトリシュを見守っているジェシカの元にキルグレイブからのメールが届きます。
「私を捜してるね。お前の恋人に会った。急げば、お別れが言えるはず。」と。
これを見たジェシカは急いでルークのお店に向かいます。バーの中にルークがいるのを見ると店の中に向かいますが、そのとき店は大爆発。ジェシカは吹き飛ばされてしまいますが、ルークは火だるまになりながらも鋼鉄の皮膚のおかげで助かります。
それを見たジェシカは、ルークの元へ駆け寄り火を消すと何が起こったのか状況の飲み込めないルークを見つめるジェシカなのでした・・・エンディング。
ジェシカ・ジョーンズ シーズン1 第11話のあらすじ
元々正義感の強かったシンプソンではありましたが、完全にその正義感が裏目に暴走してしまい、とんでもないことになってきてしまいましたね。最後にはコズロフの謎の組織だシンプソンをどこかへ連れ去っていった感じですが、一体どういった展開をみせるんでしょう。
現段階では、『謎の組織』としか書きようがありませんが、シーズン2へと続く伏線になるんでしょうか?
また、マルコムがちょっと気になりますね。ストーリー的にはいつまでも『キルグレイブ 被害者の会』を引っ張っていてもしょうがないでしょうから、ここいらで終わりにさせておく必要もあったような気がしますが、マルコムが何かかわいそうに思えてきた。
どうせならトリシュとジェシカ、そしてマルコムという3人で動くようにすればいいのに、みたいな。
さっ、けど今回のエピソードである程度、今までの伏線は回収できましたから、クライマックスに向けて、ラスト2話キルグレイブをどうやって追い詰めていくのか?非常に楽しみ。
ということで、次回のエピソードも楽しんで見ていきたいと思います。